皆さん、お家では飲み物をどうしていますか?
自分では特に意識せず、飲みたい時に冷蔵庫を開けて飲んでいましたか?
健康な時には、飲み物の用意に苦労する事はなかったと思います。でも、入院するとなかなか厄介なのです。それでは、一緒に見ていきましょう!
病院で用意してくれる水分は食事の時に飲む分だけ!
病院では食事のときに、ほうじ茶が120〜200ccくらい配られると思います。一日あたり360〜600cc程度ですね。普通の人は1日あたり水分を1500〜2000cc程度摂取しますので、残りの1000〜1500cc程度はご自分で用意しなければなりません。
飲み物を用意する方法
自宅より面倒かもしれませんが、入院中に飲み物を用意する方法は、主に5つの方法が考えられます。
無料の給茶機でお茶を注いでくる
私の経験では、給茶機が設置されていない病棟の方が多い印象です。設置されている場合はラッキーです。私も、給茶機が設置されている病院に入院している時は、水筒で冷まして部屋の冷蔵庫で冷やして飲んでいました。また、お湯も出る場合はコーヒーを飲んだりしていました。
水道水を飲む
給茶機の設置がない場合や、手持ちのお金がない場合はコレしかありません。私が見ている限りにおいて、常に水道水を飲んでいるという人は1〜2割くらいの印象です。
自分でお茶を沸かす
水道水がイヤという人も諦める必要はありません。
私が給茶機のない病院に入院したときは、電子レンジで水をあたためて、1Lのナルゲンボトルに毎日麦茶を作っていました。
ただ、この方法は自分で荷物を持って動ける必要があります。手術直後や転倒リスクの高い人については、自分ひとりでは歩かないように言われる場合があります。その場合は他の方法を考えましょう。
浄水ボトルを使う
また、浄水機能つきのボトルを用意するという方法もあります。水道水を飲むことに比べると少々面倒はありますが、自分で動けなくても、水道水をボトルにくんでもらえれば、浄水器を通した水を飲むことができます。
病院の売店や自動販売機で購入する
売店の飲み物は安くはありません。500mlのペットボトルのお茶で100〜150円くらいで販売されています。でも、2Lのペットボトルは部屋の小さな冷蔵庫には入りません。ほとんどの人が500mlのペットボトルを買っています。1日に2本飲むと考えると毎日200円〜300円程度ですが、長期入院になるとその金額もなかなか馬鹿になりません。
お財布のことを考えると、手術直後やいつもと違うものを飲みたいときなどの一時的な場合にするといいのかなと思います。もちろん、毎日ペットボトルのお茶を2〜3本飲んでいる人も多くいます。家族が近所に住んでいて、頼める場合は買ってきてもらうのもいいかもしれません。
飲み物の種類
日常的に飲む物は「通常」水やお茶が良いでしょう。
甘いものやカロリーのあるものについては、糖尿病などの方は制限があるかもしれません。看護師に相談してみましょう。
また、カフェインの含まれる飲み物については、検査により制限される事があるので、注意が必要です。その場合は、麦茶や水などのカフェインが含まれない飲み物にしましょう。
入院中はお酒を飲んではいけません!!お酒を飲んで強制退院になりそうになった人を見た事がありますので、注意してくださいね。
飲み物の量や飲む方法
心臓や腎臓の機能の悪い方は、喉が乾いていても一日に飲める水分量が決まっていることもあります。また、その逆に造影を使った検査後などは、反対に水分をより多く摂るように言われたりします。
また、手術や治療・検査前などで制限があったり、飲み込む能力に障害がある方はとろみ剤を混ぜた上で医療者が付き添って水分を摂らなければいけない場合があります。
入院している人に飲み物を差し入れる際は、本人の求めに応必ず看護師に確認するようにしましょう。
さいごに
いかがでしたでしょうか。飲み物一つ取っても意外と注意することがたくさんあります。入院すると本当にいろいろな事を考えなければいけません。入院中は看護師もサポートしますが、ご家族のサポートが本当に大切になりますね。