「医者は薬を出すだけで話を全く聞いてくれない!」
「医者は薬を出すだけで話を全く聞いてくれない!」
「痛いと言ったのに薬も出してくれない。」
「満足に説明もしてくれない!」
そんな風に思うことはありませんか?病気で苦しんでいる人がいるのに、その人がどう苦しんでいるのか聞きもせずに薬を出して足早に立ち去ってしまう、、、なんと酷い話でしょうか。
ところが!医師とうまくやっていくためにはトリセツがあったのです。
あなたは自分の体の社長です!
あなたは自分の体の社長です。医師はあなたの体の一部を担当しています。そんなところをイメージしてみてください。社長が号令をかけなければ医師は動きませんね。また心臓を担当してる医師は手や足のことはわかりませんね。
逆に、あなたは体全体のことはわかるかもしれませんが、心臓の機能や自分の手や足の構造など詳しくはわからないこともありませんか。ですから社長と担当は力を合わせてあなたの体を健康に保っていかなければならないのです。そんなイメージを持ってみてください。
端的に、何をしてほしいかを明確に
医師に何かをして欲しい場合は、端的に何をして欲しいか明確に伝えましょう。
例えば痛みがある場合、あなたとしては痛み止めが欲しかったのに、医師は声をかけてくれただけでその場を去っていった。そんなことはありませんでしたか?
よくある会話
あなた 痛いんです 医師 手術しましたからね。まだ痛いと思いますよ。 あなた 痛くて仕方がないです。これじゃ畑仕事もできないよ。 あなた 俺は農家をやっていて力が入らないんじゃあ困る。第一、、、 医師 手術はうまくいっていますから痛み止めを飲んでどんどんリハビリをしてくださいね
一口に痛いと言っても、
- 痛み止めが欲しい
- 今後痛みは治まってくるのか知りたい
- 痛みの原因を知りたい
- さすってほしい
- 異常はないということを確認して太鼓判を押して欲しい
- 話を聞いて欲しい
- 痛みを取ってくれさえすればいい
など、して欲しいことは人それぞれなのです。
ですから、痛み止めが欲しい場合は痛み止めが欲しいと、異常がないか見て欲しい時は異常がないか見て欲しいと伝えてみましょう。
それを踏まえた会話
あなた 痛み止めを飲んでも痛みが治りません。痛み止めを変えてもらえませんか? 医師 ではもう一段階強い痛み止めにしておきましょう。 あなた 痛い時はリハビリをしなくてもいいですか? 医師 痛い時は痛み止めを調整してでもリハビリをした方がいいんですよ。
このように具体的に伝えると痛み止めを出してくれたり、説明をしてくれたりします。ちょっと工夫するだけであなたの入院生活は激変するはずです!
「医者が来ると緊張して、何を言おうとしてたのか忘れちゃったよ。」
これもよくあることです。そして医師が立ち去ったあとに用件を思い出したけれど、すでに医師はいなくなっていた、、、そんなときは
メモを活用しましょう!
私は患者さんに用件をメモをすることをオススメしています。私自身も入院中はメモを活用していました。私はスマホのメモアプリにメモをしておくようにして、言いたいことを漏らさないようにしていました。
「何で患者が気を遣わなければならないんだ!」
おっしゃる通りです。病気で辛い思いをしている方がなぜ気を遣わなければいけないのか。そう思われるのも仕方がありません。病気で辛い思いをしているのですから・・・医療は助け合いなのです。
患者さんは病気で病院に来ているのですから、当然辛い思いをされている方が殆どだと思います。それと同時に医師も非常に辛い思いをしながら仕事している場合が少なくないのです。私の働く病院では日付が変わり夜遅くまで仕事をして、病院で仮眠を取り翌朝からまた仕事、、、ほとんど休みがない上に休みの日にも電話で呼び出される、、、そんな極限状態の中で働いてる医師もいるのです。辛い思いをしている者同士、お互い助け合って行かなければいけないというのが私の考えです。
そうは言ってもなかなかうまく行かない!
少し工夫をしても医師とのコミュニケーションがうまくいかない場合は、家族の方や看護師に相談するとよいでしょう。間を取り持ってもらうことでうまくコミュニケーションを取ることができるのではないでしょうか。
でも、本当は医師と納得がいくまで双方で話したいですね。でもなかなかそうもいかない現実がありますよね。どうにかならないものでしょうか。私もみんなでゆっくり話しながら、話を聞きながら、相談しながら療養生活を送って頂けたらどんなに素晴らしいだろうと思います。
いかがでしたでしょうか。今回のトリセツを実践して、納得した医療を受けられることを願っています。